ひとくちに「膝関節」と言っても、それ単独で機能しているわけではありません。
そもそも私たちの下肢は、3つの関節で構成されており、それによって歩いたりしゃがんだり走ったり、ということが可能になっているのです。
具体的には、股関節・膝関節・足関節の3種類に分かれており、それぞれが「可動性」と「支持性」を持っています。「可動性」とは、私たちの身体を動かす機能、「支持性」とは私たちの体重を支える機能のことを言います。
膝関節は、ご存じのように、脛骨と大腿骨をつなぐ関節です。
継ぎ目の部分には膝蓋骨があります。いわゆる「お皿」ですね。これらの骨は、関節軟骨や半月板によって衝撃を回避できるようになっており、さらに靭帯によって関節が安定できる仕組みになっているのです。
軟骨は、そのスポンジ的な構造から、クッションの働きを持っているため関節がスムーズに動くためには絶対的に欠かせない要素なのです。それだけではなく、膝関節は関節包に保護されているのですが、実はこの関節包の内部では、関節の動きを滑らかにする関節液が作られており、これが十分でないと、痛みの原因にもなってきます。
さて前述の通り、関節は「可動性」と「支持性」を兼ね備えています。つまり関節は、身体の中でも非常に負荷のかかりやすい部位であると言えます。
若いうちは骨も軟骨も丈夫なので特に問題はないのですが、加齢などによって骨がもろくなってくると、どうしてもトラブルを生じやすくなってきます。
軟骨がすり減る、筋力が落ちる、血流が悪くなる、といった環境下では関節もうまく機能しなくなり、関節痛となって現れてくるのです。